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「先進医療特約」に入ってさえいれば、かかった費用の全額もらえる!の誤解



治療が難しい!という病気にかかったら、最先端の医療を受けたい!と思うこともあるのではないでしょうか。

しかし、最先端の医療は保険適用にならないのが一般的なんです!

なぜなら、国が医療技術の安全性や効果が認められないと考えるため。もしも、その治療や薬を一部でも取り入れると、治療に係る診察や検査等の全てが自己負担になってしまいます。家計の負担が相当重くなることが考えられますね。

最近は、医療保険やがん保険にプラスして「先進医療特約」をつけている方も多くお見かけします。先進医療も最先端治療ですが、「混合診療」が認められています。技術料は全額自己負担ですが、診察や検査、投薬等は保険の対象になります。



とはいえ、先進医療の技術料は金額が高いのが一般的。特に、がんの放射線治療で最先端と言われている「粒子線治療(重粒子線・陽子線)」は、300万円前後かかるケースもあります。

私は、もしもがんと診断されて、医師から放射線治療を勧められたら、粒子線治療を受けたいと思っていました。副作用が軽いという話を聞いたからです。がんになっても仕事は続けていきたいので、可能ならばその治療法を選択したい!

でも、その治療の技術料は288万円も当時必要だったのです。ですから、がん保険に先進医療特約をつけました。

特約をつけておくと、かかった技術料の全てが保険会社から支給される!そう思っていたのに、それは大きな誤解だったのです!



きちんと約款を見てみました。そうすると、

「先進医療の技術料が250万円超300万円以下の場合、給付金は250万円」

・・・という記載。

ということは、技術料が288万円かかった場合、250万円はもらえますが、38万円もの金額が自己負担になってしまうということ。



私が加入している保険の場合はこのような縛りがありますが、皆さんが加入している先進医療特約はいかがでしょうか。約款や契約のしおりを確認してみてくださいね。

先進医療も、次々と保険適用に!

高額な粒子線治療も、安全性や効果が国から認められて次々と保険適用されています。2022年4月からは、肝臓がんや膵臓がん等の陽子線治療、子宮頚部線がんの重粒子線治療も保険適用となりました。

健康保険の適用になるということは、その治療が高額であっても一般的には3割負担。さらには、高額療養費制度の対象になるので、負担もぐんと軽くなります。

しかし、先進医療の治療ができる病院が増えているわけではありません。治療費が軽くなっても、交通費や家族の宿泊費などの負担が重くのしかかることも考えられます。その他の保険や貯蓄などで備えておくということも忘れずに。

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