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マンション購入検討者必見!「マンションは管理を買え」の誤解

「マンションは管理を買え」と言う言葉を聞いたことはありませんか。マンションの資産価値を維持するためには、管理が行き届いているのかどうかが重要なポイントです。私は家庭を持った頃に分譲マンションを買い、長いこと暮らしておりますが、管理については十分満足しています。

・駐輪場は台数を把握し、整然と並んでいる
・盗難を防ぐため、駐輪場や駐車場にカメラを設置
・大型のゴミ収集庫を途中から設置し、カラスの襲来にあわずに安心
・定期的にエレベーター、火災報知器、貯水槽等の点検がある
・毎日、共用部分の掃除を丁寧過ぎるほどしてくれる
・計画どおりに大規模修繕を行っている
・災害備蓄用品が十分に保管されている

これだけではありません。コロナ騒動の今、ウィルスをマンション内に持ち込まないように、手洗い用消毒液が、エレベーター前と正面玄関に5~6つ設置され、住民の安全にも配慮してくれています。



こんなこともありました。

2018年秋、北海道胆振東部地震の影響で、ブラックアウトがおきた際、ロビーに対策本部が設置され、住民に水と非常食を配布。1台のラジオから情報収集したものを、ホワイトボードに書き込み、住民に現状報告。ランタンの貸し出しもあり、とても心強かったものです。なお、毎年行っているマンションの防災訓練ですが、前回は1世帯に一つ、ランタンのプレゼントがありました。



正直言うと、古めのマンションですし、間取り、段差等、不満はいくつかあります。しかし、このような管理が行き届いているマンションから、引っ越しをしたいとは思っていません。恐らく、ずっと住み続けることでしょう。


「マンションは管理を買うもの?マンション管理の誤解


ところで、マンションは誰が管理しているのでしょうか。「マンションは管理を買え」というので、お金を払って誰かにやってもらうものと思うかもしれませんが、そうではないのです。住民(マンションの所有者)が管理をしていくものなのです。

マンションを購入すると、所有者が管理組合を結成し、話し合いをしながら、自分達で管理運営することが、区分所有法で決められています。理事長、副理事長、理事、監事、防火管理者を所有者の中から決めていかねばなりません。先ほど、ブラックアウトの時に対策本部が設置されたとお伝えしましたが、理事の皆さんが中心になって動いてくださっていたのです。

なお、理事などの役職は、住民持ち回りが一般的ですから、マンション購入を検討している方は、「いずれは役職に就くこともあるのだ」と、心しておきましょう。

マンション管理は、管理組合が行うものではありますが、全ての業務を行うことはできません。ですから、管理会社・管理人に業務の一部を委託しているということを押さえておいてください。


「管理が行き届いているのは、管理組合がしっかりしていたから」


実は、初めから管理が行き届いていたわけではないのです。

・駐輪場は整然とせず、盗難も相次ぐ
・ゴミ収集庫がなく、カラスの襲来でゴミが散乱していて不潔
・駐車場の除雪が十分されていない

管理が行き届いていないと、住民のモラルも低下してしまいます。決められたゴミ収集日以外に、ゴミを出してしまう人もいて、住民同士トラブルになったこともあります。ポストに入っていた不要のチラシを、床に捨てて立ち去るという、最低限のルールを守らない人もいたものです。また、管理会社も、軽く見ているような態度を取ったこともありました。

そこで、危機感を感じた管理組合が動きました。管理会社を変更しようともしました。管理組合が本気になると、管理会社の態度も、住民の意識も変わっていきます。それをきっかけに、駐輪場の徹底管理や大型のゴミ収集庫設置等、暮らしやすさや住民の安全を守る仕組みが次々と取り入れられていったのです。


「資産価値を維持できるかどうかは、自分達次第」


つまり、マンションの資産価値を維持することができるかどうかは、自分達(住民)次第ということです。「マンションは管理を買う」ではなく、「自分達で運営をするもの」ということを意識しておきましょう。

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